山下レディースクリニック
流産の確立
2007年10月23日
AIHにて妊娠に至り、現在妊娠7週に入りました。
生理予定日の数日前から出血していましたが、6週4日に受診して心拍は確認出来ました。出血はだいぶ治まってきましたのですが
過去に5週で3回化学流産しています。
今の妊娠は一応順調と言われているのすが・・・
別の事で一つ気になっているので教えて下さい。
今年の4月に生理3日目の血液検査をしたのですが、FSHが高く、卵巣機能が低下?と主治医に言われ、急いで体外受精を進めてきました。体外受精でも妊娠率は10%くらいと言われていましたが、採卵後、1周期休んで移殖の予定で・・・その前周期にAIHした所、そのAIHで今回妊娠しました。
AIHでは多分5%くらいの妊娠率になると自分でも思っていました。
偶然その5%くらいの確立で妊娠出来たのかもしれないですが・・・
過去に自然妊娠で1回・AIHで2回化学流産していて、それは受精卵に問題があったからだと思っていましたが・・・FSHが高いと妊娠が出来た後でも、流産などの可能性は正常値の人に比べてやっぱり高くなるのでしょうか?
赤ちゃんに問題が出たりする可能性等も高くなってしまうのでしょうか?
考えても仕方のない事ですが・・・気になっています。
先生の所も有名な医院なので、高度の不妊患者様がいらっしゃると思いますが・・・FSHが高くても妊娠している患者様はたくさんいらっしゃいますよね?
妊娠率10%と主治医が言っていたのは、やはり妊娠を期待できるような良い卵が残っていない事が多く、そういう卵が出来ない事が多いからと言う意味で、今回妊娠出来た卵はたまたま良い卵が残っていたからなのでしょうか?妊娠出来たらFSHの数値は直接流産や赤ちゃんの異常には関係ないことですか?
『AYU』さん、3回の流産を乗り越え、赤ちゃんの心拍が確認されて本当によかったですね。
FSH(卵胞刺激ホルモン)が高い状態で妊娠されたから、流産の確 率が高いとか、赤ちゃんに問題が出やすいというようなことはありませ ん。FSH高値は、あくまでも卵巣の反応の悪さ、卵の育ちにくさを示 すものですので、排卵が起こって妊娠された以上、もう気にされなくて もよいでしょう。
ただ、加齢などで卵子の質の低下していると、胚(受精卵)に染色体 異常が起こる確率が上がることによって、妊娠率は下がり、流産率は高 くなります。また、赤ちゃんが先天的なトラブルを抱えて生まれてくる 確率も、次第に上がっていきます。AYUさんの年齢がわかりませんが、女性の場合、35歳から40歳にかけて卵子の質が急激に 落ちます。40歳を超える頃になると、一般的には体外受精を行っ ても妊娠率は10パーセントに満たず、妊娠されても30%以 上が流産に終わってしまうといわれています。
赤ちゃんが先天的な異常を持って生まれる確率は、女性が20 歳〜34歳の場合、約1.0〜1.1パーセントであるのに対し、35歳〜39歳は約1.5パーセント、40歳以上は約2.2パーセントまで上昇します。とはいえ、40歳以上であっても、妊娠が継続された以上、約98パーセントは健康な赤ちゃんが生まれているわけですので、あまりご心配されなくてもよいでしょう。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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