山下レディースクリニック
流産後の治療再開
2005年6月26日
先日、抗リン脂質抗体症候群について質問させて頂いたものです。
その節はご丁寧な回答をありがとうこざいました。
今回は流産後の治療再開について先生のご意見をお聞かせ下さい。
11/10 初AIH(クロミッド2錠 フェルテェノームP75を2回注射 スプレキュアで排卵)
12/4 約7週で胎のうが育たず流産
〔1回目の生理を終了〕
3/14 2回目AIH(クロミッド2錠 フェルテノームP75を3回注射 スプレキュアで排卵)
4/9 約5週で初期流産
4月 不育症検査の結果、抗リン脂質抗体症候群の可能性ありとの診断。 (抗PE Igm抗体 キニノーゲン(+) 0.518 キニノーゲン(-)0.648)
今後は妊娠したらバファリンを服用とのこと。
主治医は初期流産後、1回生理を見送ったら治療再開をしてもいいとの
お考えです。ネットで調べると、先生によってこれは意見が分かれるようなのですが、先生はどのようなご意見をお持ちですか?
早く治療を再開したい気持ちともしまた次も流産してしまったらという不安の中どうしたらよいかとても悩んでおります。
今のところAIHで妊娠反応が出たのですが、卵の質による流産とも考えられるようです。その場合、体外受精をして卵の質を見てみるという考えもあるようですが、早めに体外受精に進んだ方が何か別の対策があるとお考えですか?
もちろん、先生方によってご意見が分かれることは承知で、一つの参考意見としてお伺いできればとても有り難いです。よろしくお願い致します。
治療再開までにどれだけあければ問題ないか、はっきりしたデータはありませんが、ご心配なら、はやる気持ちをおさえつつ、2周期くらいやりすごしてる方がいいのでは。こればかりは、
やってみないとわかりませんし、また流産された場合でもそれが原因だったのかどうかなど、どうやってもわからないことです。
したがって、決めるポイントはご自身が、もしもう1ヶ月休んでおけば、と後悔される可能性があるかどうかでしょう。
体外受精で卵の質があまりよくなさそうだとわかったとしても
卵の質をよくするいい方法は確立しておりませんから、
どうでしょうか。それがわかって、かならずしもいい結果につなげられるかはわからないでしょうね・・・・
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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