山下レディースクリニック
習慣性流産の検査結果について
2011年6月22日
先日習慣性流産の検査をしました。
抗フォスファチジルエタノールアミン抗体IgMが基準値10未満のところ13U/mlで高めだと言われました。
帰宅後ネットで調べてみたのですが、基準値0.45以下と書かれているものばかりで自分の値がどの程度高く、問題があるのかわかりません。
測定方法が違うのでしょうか?単位が違うのでしょうか?
基準値0.45以下と書かれている方たちと測定方法が違う場合、私が行った基準値10未満の検査と比較して、妥当性(正確さ)に違いはありますか?
医師からは移植後に薬で対処すると言われています。13という値は薬を使えば妊娠可能な値ですか?
またこの抗体は生まれつきあるもですか?
それとも何か原因があってできるものなのでしょうか?
IgMのみ高値だったのですがIgMが高値ということはどこの部分に問題がでてくるのですか?
基準値の違いは、単に検査キットによる違いであり、妥当性に差はありません。
抗フォスファチジルエタノールアミン抗体は、自己抗体である抗リン脂質抗体のひとつで、血液が凝固しやすくなるため血栓症による習慣流産を引き起こす可能性があるといわれています。ただし、自己免疫疾患になる原因についてはよくわかっていません。
抗フォスファチジルエタノールアミン抗体IgM13U/mlという状態で、投薬治療を受けることにより妊娠可能かというご質問ですが、低用量アスピリンを服用することにより血栓症予防の効果は期待できると考えます。とはいえ、初期流産の多くは胚の偶発的な染色体異常が原因だとされていますので、投薬治療によって必ずしも流産が防げるとは限らないとお考えください。『はな』さんの次回の妊娠が無事、継続できることを心から願っております。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
子供を欲しいと思って1年が過ぎたので、検査だけでもしてみようと思い、HPを見て通院することを決めました。通院を始めて約1ヵ月で授かることができ、嬉しく思っております。最初は迷いましたが、通ってよかったです。ありがとうございました。
©山下レディースクリニック