山下レディースクリニック
稽留流産について
2010年8月23日
7月末に5回目の顕微受精、胚盤胞移植により妊娠反応が出ました。でも翌週の5wに見えるはずの胎のうが見つからず、その後見つかったもののなかなか大きくならず、今日7W3日で胎のうは13.3ミリあったのですが、中に赤ちゃんが入っていなくて「稽留流産」と言われました。
質問ですけど、赤ちゃんは最初から入っていなかったのでしょうか?それとも途中で死んでしまったのですか?
4AAの凍結胚を戻したのですが、このAAの初めの方のAは赤ちゃんを示すと聞きましたが、この赤ちゃんの方がうまくいかなくて、後のAの胎盤の方だけうまく成長したのでしょうか?
胎盤だけが着床するってありえるのでしょうか?
逆に赤ちゃんだけがうまく成長して袋が成長しないと言うのもありえるのでしょうか?
初めての経験で、ショックと言うよりも知りたいことだらけです。
素人の素朴な疑問ですが、どうぞ教えてください。
治療のすえの妊娠が流産になり、さぞかし辛い思いを抱えておられることとお察しします。
このような妊娠初期の流産の多くは、胚の偶発的な染色体異常が原因だといわれています。
胚のグレードというものは、あくまでも見た目で判定されているものです。ですから、例え4AAの良好胚盤胞だったとしても、その胚自身が偶発的な染色体異常を持っていて、残念ながら移植後、また着床後に分割が止まってしまうということもあり得るのです。どの染色体が、どのような異常を持ったかで、どこまで分割や妊娠が継続されるかが、おおよそ決定されます。
流産は本当に苦しいものですが、「私たちには、妊娠するための基本的な力はあったのだ」ととらえてみてくださいね。次の妊娠が、いい結果になりますようにお祈りしています。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
山下先生、スタッフの皆様には、大変おせわになりました。通いはじめた頃は、不安でいっぱいでしたが、無事赤ちゃんを授かることが出来ました。あきらめず、信じて通って本当よかったです。
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