山下レディースクリニック
稽留流産の原因について
2009年7月29日
いつもこちらのサイトを参考にさせていただいています。
先生のあたたかい言葉にいつも元気をいただいています。
先月、二度目の凍結融解胚盤胞移植を行い妊娠に至りましたが、
7週で確認された心拍が8週で確認されず稽留流産ということで
手術(+病理検査、絨毛検査)をすることになりました。
今回、妊娠が判明した4W0dにはhcgが42しかなく医師には「一応陽性という診断をしますが、元気に赤ちゃんが産まれてくる確立は30%くらい」と言われたのですが、その後のhcgの増加などは経過として悪くなく7週まで至り心拍も確認できたので喜んでいた矢先の稽留流産となってしまいショックでどうしてよいかわかりません。
このような経験は二度と経験したくありません。今後の治療のためにも今回の流産の原因が何だったか確かめる必要があるのと思っているのですがそれが判る検査などはありますか。
初期の段階でhcg値が低めであった時点でやはり最初から正常な妊娠経過を辿るのは厳しい状況だったのでしょうか。また、自分の生活上のことで改めるべきことがあるのではないかと心配でなりません。(アレルギー性鼻炎用の市販の点鼻薬を使っていたのですが流産の原因として考えられますか?)やっと妊娠に至って喜んでいた矢先だったのでショックで気持ちの持っていく場がなく主人にもお腹の子にも申し訳なくどうしていいか分かりません。
先生のお考えをお聞かせいただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
そうだったのですね。それは、本当に残念でしたね。
妊娠がわかった方の10〜15%は流産されますが、今回のような初期流産は、赤ちゃん自身の偶発的な染色体異常が原因である場合がほとんどで、防ぎようのないものです。アレルギ性鼻炎用の点鼻薬が、流産を誘発するようなことはありませんので、どうかご自身を責めないでください。
この度の流産が本当に児の染色体によるものかどうかは、絨毛の染色体検査をすればわかります。どうしても確かめたいと思われるのならば、主治医に相談してみましょう。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
山下先生、スタッフの皆様 大変お世話になり、本当にありがとうございました。先生と出会え、今回の結果につながりました。ストレスをためず、夫婦仲良く…先生を信じていればきっと結果につながります。皆様のもとに1日も早く元気な赤ちゃんが舞いおりてくれます様に…心から応援しています。
©山下レディースクリニック