山下レディースクリニック
5回の化学流産
2009年3月16日
たびたび質問させて頂いております。マリーと申します。
不妊治療約5か月経過し、一通り検査をしましたが、
特に異常はありませんでした。ただ、
卵巣年齢が37歳と、実年齢よりも大幅に高いとのことでした。実年齢は29歳です。
大体毎回、HMG注射1・2回とHCG注射1回の
タイミング法を行い、4回連続(4か月連続)、
いずれも妊娠検査で陽性反応はありましたが、
生理予定日数日後から生理が来てしまいました。
今回、人工授精にステップアップしましたが、同じく化学流産でした。
受精→着床はしてくれているようなのですが…
どうしても胎のう確認までいきません。
これは、受精卵の質によるものなのでしょうか?それとも、まだ見逃している、不妊の原因があるのでしょうか?
このまま人工授精をあと3回くらいチャレンジしてみよう、
と言われているのですが、もう、これ以上、
化学流産を繰り返したくありません。
来月にでも体外受精に踏み切りたい気分なのですが…
先生のお考えはいかがでしょうか?
化学流産とはいえ、5回も続いたのでは、精神的にもかなりお辛いでしょう。
hCGは毎周期1回しか注射されていないとのことですので、おそらく排卵期に打っておられるものと思われますが、高温期中期にhCGを注射されたことはありませんか? このようなケースでは、注射の影響で、妊娠されていないのに妊娠検査薬が陽性になることがあります。高温期中期にはhCGを使われていないのだとすると、卵巣年齢のお話から考えて、少々、卵子の質が心配ですね。
『マリー』さんがお考えのように体外受精に早めにチャレンジされ、胚盤胞まで無事に分割したものの中から形態の良好な胚を選んで移植さ れたほうがいいかも知れませんね。
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