山下レディースクリニック
化学流産が続きます
2009年2月27日
昨年7月に妊娠7週で完全流産した際、
相談させていただいたものです。
その節はありがとうございました。
流産後の血液検査で黄体ホルモンの値が低めという診断を受け、
hMG−hCGを使ったタイミング法、
排卵後はデュファストンという治療を続けています。
3〜4ヶ月に一度は自力で卵が大きくなっていて、
その時はタイミングを合わせるためにhCGを使っています。
昨年9月、今年1月、2月と化学流産があり、今の治療では着床が
困難なのではないかと思い始めました。
基礎体温ははっきりと二層に分かれていますが、
高温期に上がった二日目に
必ず低温期ぐらいまで体温が下がります。
このことはなかなか妊娠に至らない状態と
何か関係あるのでしょうか。
診ていただいている先生はお忙しいためか
ゆっくりお話をする雰囲気ではなく
治療に通いながらも疑問が膨らんでいく日々です。
一人目の子どもは欲しいと思ってから半年もせずに妊娠し
普通に分娩しました。4歳になります。
どうぞよろしくお願いいたします。
お一人目を無事出産された後、二人目不妊に悩んでおられるとのこと。35歳を超えるともに女性の卵子の質は目立って低下しはじめ、38歳で加速し、40歳を超えるとさらに急速に妊娠が難しくなってきます。同時に、流産率も高くなっていきます。その結果、42歳になると妊娠がかなり難しくなり、仮に妊娠されたとしても、その60%が流産になるといわれています。
化学流産が3度続いたとありますが、いずれも尿検査ではプラスになったのに胎のうが確認できなかった ということですね(なお高温期中期にhCGを注射していると、妊娠していないのに妊娠検査薬が陽性になる場合がありますのでご注意ください)。立て続けのことで、お辛かったことでしょう。このようなごく初期の流産の大半は、受精卵そのものに染色体異常があるケースだといわれています。もしも『あっこ』さんが、ここにあげたようなご年齢などだとすれば、あるいは加齢による影響もあるかも知れま せんね。
どうしても、お二人目をご希望であれば、体外受精を視野に入れられることをおすすめします。
基礎体温のほうは、黄体ホルモン剤を服用されているのであれば、あまり気になさらずともよいでしょう。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
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