山下レディースクリニック
習慣性流産について
2008年8月1日
結婚9年目、主人は38才・私は36才です。
タイミング法を2周期行ないながら不妊検査をしたところ、主人は精子の運動率の低さ、私にはPCOがあることが分かった為、人工授精に切り替え、1周期目で妊娠することが出来ましたが、9週目で稽留流産。 数ヵ月後、治療を再開しましたが、卵巣嚢腫が見つかり手術を受け、翌月から治療を再開し、2周期目の人工授精で妊娠することが出来ましたが、12週目でまた稽留流産となりました。
いずれも流産と診断されるまで、赤ちゃんは順調に育っていました。 担当医と相談し、習慣性流産の検査を受けましたが、原因は不明、赤ちゃんの染色体にも問題は見つかりませんでした。
それから3年が過ぎましたが、いまだに流産・手術への恐怖から
脱け出せずにいる為、治療はしていません。
しかし、一方ではもう一度挑戦してみようかと、繰り返し考え続けた3年でもありました。
先生、原因不明の流産の場合は、無事に出産出来るかどうかは、
やはり妊娠してみるしかないのでしょうか。
主人との生活は毎日が楽しく、とても幸せです。
でも、やはりこの手で赤ちゃんを抱きたいです。
不妊治療のすえに妊娠された赤ちゃんを続けて流産されたとのこと。心中、お察しいたします。ご主人との幸せな時間の中、揺れる思いの3年だったのですね。
しかも、不育症検査を受けられても、とくに原因が見つからなかったとのこと。『なおこ』さんのように2度流産を繰り返された反復流産の方が、次に妊娠された赤ちゃんを再び流産される割合は、不育治療をされた方も無治療の方も含め、約4割だといわれています。裏を返せば、およそ6割の方は赤ちゃんを腕に抱けたということなのです。この数字をどうお感じになるかだと思います。
『なおこ』さんは36歳とのことですから、ここから先は、加齢とともに卵の質が急速に低下していく時期に入ります。また、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方の場合、年齢とともに排卵がより起こりにくくなるといわれています。
もしも、不妊治療にまたチャレンジされるのであれば、やはり早いほうが可能性は高いでしょう。どうぞ勇気を持って妊娠されてください。無事に出産されることをお祈りしております。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
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