山下レディースクリニック
抗リン脂質抗体症候群
2005年5月8日
はじめまして。
1年間、東京で不妊治療をしております。(病名は多嚢胞性)
薬と注射で排卵するため、6ヵ月タイミング指導を行うが妊娠せず。
2004年10月に初AIHで妊娠→7周で流産。
2005年2月2度目のAIHで妊娠→5周で流産。
そこで今月、不育症の検査を行ったところ、
抗リン脂質抗体症候群の可能性ありでした。
(夫婦の相性の検査はまだです)
主治医によるとこの検査結果だと流産の原因になるかどうかの
判断は意見が分かれるとのことでした。
そこで、先生方のご意見をお聞きしたくメールさせて頂きました。
検査結果
抗PE IgM抗体
キニノーゲン(+) 0.518
キニノーゲン(-) 0.648
でした。
まず、キニノーゲン(+)(-)基準値はどのくらいなのでしょうか?
この数値だと抗リン脂質抗体症候群ということになりますか?
この病気でも妊娠・出産をされた方はいらっしゃいますか?
治療方はバファリンを処方することになりますねという主治医のお話でしだが、それ以外に何かできることはありますでしょうか?
質問攻めで申し訳ございません。
お忙しい中大変恐縮ですが、ご回答をよろしくお願い致します。
検査結果の数値の解釈は、同じ検査項目でも検査施設によって陽性、陰性のカットオフ値などはちがうので、申し訳ありませんがコメントできません。
おそらく、主治医が言われるように、抗PE抗体陽性と解釈するかどうか微妙な値なのではないでしょうか。抗リン脂質抗体症候群というのは、抗体陽性だけでなく、ほかに
いくつかの診断基準をみたすものをいうので、これだけの結果で大変深刻な病気を宣告されたかのように考えられる必要はないと思われますが。
妊娠出産した方は、いくらでもおられるでしょう。抗リン脂質抗体に対して一般的にはバファリンの服用や、最近は、バファリンとヘパリンの併用が効果的とも言われていますが、ヘパリンは注射なので日本では特にあまり実用化されていないと思われます。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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