山下レディースクリニック
抗リン脂質抗体症候群について
2010年3月10日
お忙しい所、すみません。
私は現在妊娠12週です。子供1人います。
2人目不妊治療を1年半受けました。途中で抗リン脂質抗体症候群と診断され、7ヶ月間はサイレイトウとバファリン、排卵から判定までの間はカプロシンの自己注射を1日2回うってました。
心身ともの疲労と費用がかかりすぎるため、治療を断念した後すぐ自然妊娠をして今にいたります。
現在、サイレイトウとバファリン、1日2回のカプロシン注射をしています。
カプロシン自己注射は13週までといわれていたのですが延ばした方がいいといわれ色々不安がでてきました。
抗リンの検査は妊娠前(丁度1年前)に受け、抗フォスファチジルエタノールアミンIgM抗体 キニノーゲン(添加群)0.648 (非添加群)0.419という結果でした。
この場合カプロシンの治療まで必要な数値なのでしょうか?サイレイトウとバファリンだけでは駄目なのですか?自分の病状は軽度なのか重度なのか分かりません。
検査から1年もたっているのでもう一度検査をしたら数値が変わっているという事はありますか?
もしカプロシンが必要なら何週位まで打つのでしょうか?
色々書いてすみません。これから先どんな治療を受けたら1番良いのか知りたいのです。
よろしくお願いします。
抗フォスファヂルエタノールIgM抗体の値については、おそらく0.45未満を基準値とする測定方法で測られたのでしょう。
抗リン脂質抗体陽性の場合は、低用量アスピリンの単独療法やヘパリン療法の併用療法、さらには自己免疫異常に有効とされる柴苓湯の服用を併用する治療方法がとられていますが、まだコンセンサスのとれた治療方法が確立していないのです。カプロシンをいつまで続けるのがベストかということについても、絶対的な基準はないと思います。主治医とよく相談のうえ考えてください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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結婚して3年目で赤ちゃんを授かることが出来ました。タイミングで2年、こちらのクリニックで3ヶ月目の通院し、AIH3回目で双子の赤ちゃんを授かり本当に感謝でいっぱいです。甲状線ホルモンの異状やPCOで悩まされましたが先生方を信んじて頑張って良かったです。本当にありがとうございました。
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