山下レディースクリニック
抗リン質抗体について
2009年9月30日
2度目のメールになります。私は8月に4度目の流産をし2回目流産した時に不育の検査をしまして抗リン質抗体でひっかかり、3回目妊娠した時にヘパリンとアスピリン治療をしたのにも関わらず流産。。4回目も同じ治療をしたのに心拍確認後に流産をしました。
そこで質問なのですが、私は抗リン質抗体の検査結果でひっかかったと言っても正常な数値からほんの少し数値がずれてるだけなのですが、すこしの数値のずれでも必ずヘパリン、アスピリンの治療は必ず必要なのでしょうか?
今通っている病院は数値がでているから言って数値だけしか本当に見てないようないい方ばかりされていまして。。。
へパリンは12時間おきにと時間が決まっているからすごくストレスを感じていまして私としたらどちらでもいい検査結果なのでしたら今度はやめてみたいなと思っています。
でも、先生には必要だと言われているのでやめたいですとも言い出せなくて。。。。
ヘパリンは血を流れやすくする為に行うものだと思うんですがそのせいで赤ちゃんまで一緒に流れやすくなったりしないのでしょうか?
最後になりましたが、先生は抗リン質抗体の検査結果でほんの少しの数値のずれでもへパリン治療を必ずすすめますか?
抗リン脂質抗体が陽性であれば、ヘパリン療法とアスピ リン療法を行うのが一般的ですが、最近の2回の流産は治療を行ったにもかかわらず防ぎきれていないようですので、『ぴろえ』さんたちには有効ではない可能性もあると思います。
ところで、赤ちゃん本人の染色体異常の有無などはお調べに なっているのでしょうか? 赤ちゃんに染色体異常がないにもかかわらず、流産が起こっているのであれば、手を尽くすという意味で、ヘパリン療法やアスピリン療法を治療を続けるのも一つの手段と考えますが、4回とも胎児に染色体異常があったのであれば、ご両親の染色体検査の必要性について担当医とご相談されてみてもいいかもしれませんね。
なお、ヘパリン療法が流産をうながすようなことはないので、 その点はご安心くださいね。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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この病院でお世話になり、約1年半で妊娠することができました。治療中は先が見えなくてつらい時もありましたが、最後まであきらめなくてよかったです。山下先生とスタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。H20.6.23
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